たそがれ清兵衛を見ておもう
たそがれ清兵衛と言う映画、私は年間に4回ぐらい見ます。
多分日本で、この映画を1番見てる方ではないでしょうか。
幕末近くの山形県のとある藩のお話。
娘2人、奥方に先立たれ、長い病養生活のための借金をこしらえて、悲観せず、前向きに生きる庶民的な武士。
たそがれ清兵衛
ある夜、長女と清兵衛が話をします。
娘
ととはん?
針仕事やればすぐに着物が作れるようになるけど、論語の勉強するのは何の意味があるんだ?
清兵衛
そりゃ、着物をつくるとかは、すぐに役に立つ。
だけど、これから世の中が変わる。
世の中が変わっても、
勉強をすると、自分で考える力が身に付くんだ。
このくだりが本当に大好きです。
仕事していてもそうなんですが、ついつい日常業務の仕事を中心にスキルを上げること。
もちろんもちろん、これもとても重要なことです。
ですが、未来のために、今のうちに勉強をしておくと言うことも必要。
では未来に何が役立つのか?
と言う端的な話ではなく、未来でも通用する自分の考え方を持つということ。
ここなんですよね。
人が成長しているときに、スキル的成長というものがあります。これは、わかりやすいんですよ。
そして、ライバルや、他の人よりも優れていると言うことがわかるので、上に行った人はちょっとした天狗になる。
だけど、考え方が優れている人は、これが天狗にならない。
私は、メカニックのスキルや、営業のスキルを持ち、それをひけらかすことをしていた20代前半がありました。
これでは、誰もついてこないんです。
そのことは25歳以降、いやと言うほど思い知りました。
やはり、考え方や、考える力を若い力身に付けておくことが、とても重要なんだと思います。
自分個人のスキルがいくつになっても通用し続けるのは、よほどの天才しかいません。
私は凡才ですので、私以外の人達にたくさん活躍してもらう必要がありました。
自分の力の限界がわかり、逆に人の力の無限性を感じたのは20代後半です。
なので、俺が俺がではなく、この人どうしたらいいか、もっと良くなるにはみんなが良くなるには、彼らがもっとかっこよくなるには?
このように主役を他の人に譲りました。
たそがれ清兵衛の映画を見て・・・でした。