ビジョン実現型リーダーへの成長
リーダーについてお話をします。
基本的に優秀なリーダーのタイプには2つ。
トップダウン型で、いつもスタッフのことを気にかけ、いつも助けてくれ、いつも力になってくれる。そのリーダーのもとには、組織のメンバーは、そのリーダーのためならと思い、リーダーの目指す方向に、一丸となって向かいます。
もう一つのリーダーは、ビジョン型で、リーダー自身はスタッフを構うと言うよりも、ビジョンについて語り、そのビジョン実現した際の未来予想図を語ります。そのリーダーの元では、組織メンバーはビジョン実現のためならと、一丸となってビジョンに向かっていきます。
両方とも優秀なリーダーですが、このリーダーの人事異動があった際に、先に述べたリーダーの組織は、多くの場合崩壊をします。
なぜなら、リーダーについていくことを組織メンバーは目的としていたからです。
後者のリーダーの組織は、リーダーは変わったとしても、ビジョン実現のために自分たちは存在しているとわかっているため、よほどアホなリーダーが来ない限りは大丈夫。
後継者の立場として、先代の父親から解除組織を受け継ぐ時は、前者の状態から受け継ぐようなことが多い。
なので後継者を苦労するのです。
ちなみに最も優れているのは、その両方を兼ね備えた人なんでしょうけれども、やはり世代交代や次のリーダーが来たときに、組織が崩壊しかねない。
やっぱり後者かな。
このビジョンを組織メンバーに語る。
これはとても難しいことです。
ガーバー流経営術と言う方があり(確か。)、
組織を自動的に自律的に動くものに変えていくためには、それぞれの役割が必要である。
ドリーマー(夢を作る人)
プレゼンテーター(その夢をリアルにイメージさせてくれる人)
プランナー(その夢の実現のための計画を立てられる人)
マネージャー(計画を遂行するマネジメントをする人。)
後はプレイヤーですかね。
これに、ティーチャーとトレーナー、カウンセラーとコーチがいるとさらに良いです。
ドリーマーとプレゼンテーターの役割を果たすための能力を、ビジョン型リーダーは身に付けておく必要があります。
私は直接トップダウンで仕事をすることが少なくなりましたので、各店舗のリーダーがどういうタイプか、それにより組織がどうなっているかを15年以上俯瞰して見ております。
なかなかビジョン型リーダーは、育ちにくいのですが、ビジョン型リーダーへ進化し始めた管理職の組織は、やはり圧倒的に数字力が強い。
では、このビジョン型リーダーになるためにはどうしたら良いのか?
基本的に、人は成長フェーズを見ながら成長させていく必要があります。
よくわからないのをなんとなく知っている状態にする。
なんとなくから、理解度を深める。
必要な行動が大体取れる。
人に語り、人に教えることでわからないところがわかるようになる。
さらに理解度が深まる。
1人でできるようになる。
ビジョン型リーダーとして成長するには、このようなフェーズをたどる必要があります。
そのために、理解度合いを深めることとできるようになるためには、ティーチャーとトレーナーが必要。勉強と練習が必要ということです。
人にビジョンを語るには、頭の中で、そのビジョンが実現されている状態、映像、音声、臨場感、感情(苫米地先生の本より)が、浮かぶように訓練することが必要。
自分が見たものは、人に語りやすい。
物語になりやすい。
その練習方法は、情景をべるために努力すること。
うまくいっているシーンににている、テレビドラマやYouTubeを見ること。
そして、物語は頭の中に書くこと。
それから人に語ること。
うまく話せなくても語り続けること。
ビジョンとそのビジョンが実現されていく様を、物語として、ストーリーとして相手に伝えることができ、相手の脳裏にもその映像が浮かぶようになると、組織構成員は一気に動き始めます。
ビジョンの代償にもよりますが、会社の経営計画であれば3年から5年位。
拠点での方向性であれば、半年から1年もやり続ければ、相手に伝わるような物語が成され、相手に伝わることができるでしょう。
詳しくは、伸びる人事研究所のホームページへ。
後継者ビジョン実現サークルにご参加いただければ幸いです。